千銃士 アレクサンドルcv平野良

千銃士が発表されたとき、他の声優を調べてびっくり。主役級で人気のある声優がたくさん。そしてゲームリリース前から決まっているアニメ化、漫画化等コラボの数々。ものすごくお金をかけて、ヒット作品にしたいマーベラスの意気込みが凄まじい。

狙いは、刀剣乱舞化だろう。ゲームの人気はスゴく、舞台も常にチケット争奪戦。ドル箱だ。でもこちらマベさんの手掛けたゲームではないし、ミュはネルケ、ストプレはマベとなっていて独占も出来てない。これがグッズも含め全部自分の収益となれば半端ないことになる。

アプリゲームに俳優を起用するのは、色々なファンを取り込むため、また舞台化のために最近よく取り入れられる手法だ。でも人気若手俳優が活況するなか、マーベラス全力投球の千銃士に、何故中堅の平野良なのかを考察してみた。

①マ-ベラスのゲーム「戦刻ナイトブラッド」が思ったよりヒットしなかった。マベさんは舞台のヒット化には定評があれど、ゲームはまだ。戦ブラはゲームシステム、対応の遅さなど要因は色々あれど、舞台俳優の起用しすぎも一因かと思う。舞台ファンはゲームにそこまでお金を落とさない。既存のゲームファンは離れる。
そこで安易に若手俳優をたくさん使わず、初期は声優として安定している山本一慶さんと、現在も活躍し、テニミュ全盛期に人気が凄かった平野良のみを起用。当時テニミュは好きだったけど、今は舞台には関わらないゲームユーザーが多く見受けられる。Twitterでも、あの平野良!?と話題に上がることが多かった。起用によって話題にもなるし、俳優に対する拒否反応も減る。

2.5次元舞台での流行り。今、若手が大量に出演するゲーム原作等の2.5に、現在2.5以外でも活躍中で人気・実力のある中堅を出すのが流行っている。最近2.5が人気コンテンツとして見直されていること、話題性、レベルの底上げ等が理由か。
千銃士は若手人気俳優をかき集めて必ず舞台化される。もう演者も日程も決まってると思う。平野良は、一年で9本くらいの舞台に出演。昨今は主演か準主演がほとんどで、若手の中で脇役として出る機会はない。だが「A3」と違いマベ発ゲーム。はじめから声優の条件として初回舞台への出演が入っているはずだ。

マーベラスからの信頼。2017年4月から、2.5の舞台を紹介したりゲストとトークする日テレプラス2.5次元ナビ」の司会をしている。マベさんの舞台を紹介することも多く、当然マベのスタッフも25ナビを見てる。そしてマベさんのイベントにも呼ばれて25ナビで出張し、司会するほどだ。演者としても、マベさんの舞台ミュージカル「さよならソルシエ」にW主演して、その再演もしており、実力は折り紙つき。

④歌唱力。千銃士に俳優を起用するにあたり、あきらかに重視している。千銃士は、戦闘時に絶対高貴になるとキャラソンが流れるので、歌のうまさが凄く重要。あんまり好きなキャラじゃなくても、歌上手いと好きになったりするから不思議なゲームだ。
平野良が感情込めた時の歌のうまさは、そこら辺の俳優には負けない(強気)。


以上、色々理由はあるのだろうが、主としては上記かと思う。
平野さんは初めての声優なので、発声の違いや、平野良独特のイントネーションが目立ってしまう部分もあるが、器用で、元の実力もあるので、親愛度エピソードでは、話数重ねるごとに上手くなり、上質な朗読劇を聞いているように仕上がっている。

アレクサンドルの持ち主であったアレクサンドル1世は聡明で美麗、争いを好まず優しすぎたために普段は色んな考えに流される人物であったが、ナポレオンに焦土作戦で勝利するなど優秀で決断力のある面もあり、複雑怪奇な性格で二面性があると言われていた(自分調べ)。千銃士のアレクも掴めない部分が多く、親愛エピソードも10話で急にどうした!?となったり、気弱にみえるのに戦いには強気で歌も力強かったり、そのわりに考えるのが嫌になると戦い中でも現実逃避してお花畑のある空想の世界へ飛ぶなど魅力的だ。

千銃士は、下調べをしっかりし、色んなゲームのいいところを詰め込み、キャラもそれぞれ魅力的。また、ユーザーの声を聞いて即座に改良を重ね、どんどんやりやすくなっている。アニメが千銃士ヒットの起爆剤になることを願う。


追記、アニメの作画があまりに酷すぎてどうした!?と思っていたら、マーベラスさんアプリゲームが不振で部門縮小とのこと。アニメにかけられるお金が無くなったらしい。
でも、頑張るとこはここだった!声優は一流ばかりだったし、ストーリーもよかったのに!

あと絶対高貴ライブはなんでそんな小さくやるの?声優わーっと集めて、バーンとやれば話題も集まるだろうに。まぁお金がないんだろうな。

追記②舞台化はポシャったかもしれない。憂国の~の舞台発表されたが、千銃士に出ている全俳優出演。ストレートとミュージカル両方やる予定。確かに今のマベに当たるかわからない舞台をやる余力はない。モリアーティのほうが確実…。出演者見ると、ミュはアレク主演だったかもなぁ。ステの出演者発表はまだだけど、出演者変えてアメリカ独立組が主演でやる予定だったかもと勝手に妄想。
アレクが歌うとこ見たかった…。

追記③まさかの1年でサ終。だいぶ早い段階で決まっていた様子。見切りが…見切りが早い。最初に金を先々までおもいっきりつぎ込んでたし、おそらく月々億単位稼がないとならないのに数千万の売上。改善後はよかったけど最初にもたつき過ぎた。エピソード読むと石貰えるとかあればよかったかなぁ。色々出し渋ってたから。でも私は好きだった。ゲームやり続けたかったし、舞台で平野アレクや一慶エセン見たかった‼️

「ボーイズトーク3」 6/ 16観劇

ボーイズトーク2にてレギュラーだったが、今回は若手中心ということで、ゲストで2日間出演。
平野さんの事務所の後輩であり、平野良のTO(トップオタ)谷佳樹との初共演とのことで、互いのファンがざわついた。チケットも平野さん回は、速攻で売り切れた。

1部はレギュラー人のみ。今回は公演を安定させるために裏方さんが、スベったときは斬られる音など効果音を出したり、iPadににコメントを送ったりして手助け。でもそんなのなくても成立しそうなくらい、皆達者で面白い。美慎くんが家主だったのだが緊張してたのか、噛み倒していたが、それも自分で面白く消化させていた。

2部平野さんの登場。この日は、スーツでオールバック眼鏡をかけて、上司風で登場。おしゃれなスイーツのお土産付き。ボイト2では、宮下さんもいたし静かめだったが、今回は司会業も経て、若手の仕切りに。でも出過ぎずボーイズ達が引き立つように立ち回り、自分でもボケ倒し、天然ボケもあり、爪痕をしかりと残していた。

谷やんは、滑りまくる。長い。でも面白い!一人いると盛り上がる。一生懸命さと人の良さが出てるからなのか、愛されるタイプ。
平野さんへの態度がとにかく面白く、序盤に話の流れで、平野さんに「ねー!」と言ってみるも、あぁ!?みたいな顔をされ、速攻ガチ土下座。いけるとおもったんです!って可愛い。
平野さんの話しには、それがスベっていても、皆笑ってても、とにかく頷きまくる。途中、平野さんに抱きつかれ技をかけられれば、ありがとうございます!
ユーチューバー役なのでカメラを常にもってるが、机の上に置いても何でもカメラは平野さん(ピンに)固定。
最後カテコで、平野さんが楽しかった!と言えば、小声でよかった…と呟く。
終始谷やんが可愛かった。

即興でお題をやるのだが、マクドナルドに美輪明宏さんが来たらというお題で、平野さんがマックシェイクと言おうとして「ビッグマックシェイク!」と言ってしまい、いやいやビッグマックをシェイクしちゃダメでしょ。ドロドロじゃん!と総突っ込みを後輩から受けていた。平野さんもはにかんでて可愛かった。
谷やんが店員役、平野さんが客役の時は、案の定両方スベったが、平野さんの「社をあげて反省致します!」で爆笑。平野さんも基本、スベり芸だが必ずその後自分のコメントで笑いに変える。必ず滑るが、必ず笑いになる。推しすげぇと思った。

新鮮だったのは、たまに平野さんおねえになったり (自分のことを、あたしと呼ぶ)、急に思想(今回は輪廻)の話しをするが、それにボーイズ達が過敏に反応すること。あー普通そうだよなと(笑)自分は慣れすぎてしまって気にならなくなってた。

横井くん。ときめいた人も多かったのでは。キレイなお顔とスタイルはもちろん、唯一の突っ込みで、冷静で的確。理知的。それでいてボケられる。ふわっとした雰囲気もあり、ありゃモテる。

鷲尾くん。私ツキステみたのですが、化粧ばえするお顔だし、舞台だと雰囲気も変わる方。同一人物?と思った。谷やんがスベり倒したあとでも、自分はしっかりと笑いを取れる。器用。谷やんとよく絡んでてキャーキャ言われてた。

わごちゃん、特異まれなるオーラ雰囲気。喉を痛めてたけど、発言すれば笑いを取る。今後ますます重宝されるだろうな。

美慎くん、左利きだから、改札を通るとき左手でタッチしたいけどやりにくいという話しをしていて、平野さんにくるっとターンして左手でタッチしたらいいよと伝授され、終演後実践して動画にアップ。そして若干バズるw。そして映り込む推しw。

山中くん。声が可愛い。そして推しに気に入られ、声を真似られる。モノマネが苦手な推し、だんだん似てきてご満悦。

皆にスポットがあたるように、推しも配慮してたのもあり、ボーイズのポテンシャルが高いのもあり、全員すごく印象に残った。観客もずっと笑ってた。
またあるといいなと思う公演です。

2.5次元ナビ! 

司会は平野良。前半は2.5舞台の紹介。後半はゲストを呼んで1対1の対談形式。話術がないと成り立たない。むしろ平野さんがいたからこういう番組になったのでは…。

司会に起用されたのは、niconicoのキャストサイズチャンネル「平野良のおもいッきり木曜日」が評価されたことに間違いない。同じく俳優等をゲストに招き、ハガキを元におしゃべりする。毎回ほんとに面白いし、博識 で、相談にも意見を押し付けず適切な提案をする。見てよかった、明日からまた頑張ろう!という気持ちになる。でもかなりぶっちゃけて話すし、CSとはいえ2.5次元ナビはテレビ。その面だけ心配なファンも多かったと思う。

でも始まってみればそんな心配なんのその。よそ行きの平野さんが、可愛い!いい子にしてるw
相手の話をうまく引き出したり、自分は謙遜したり卑屈になって相手を立てて、笑いをとっている。

本人談だがナビだと、自分のことをいくら話してもあくまで司会側なので、カットされているらしい。でもその分、スタッフの信頼は勝ち得てきている。始まって数回は、スタッフの笑いがほぼないが、段々笑い声が増えていき今ではホームな雰囲気がただよっているし、トーク時間も長くなった。

一つもやっとするのが、平野良がどんな役者なのかゲストも視聴者も知らない人が多いということ。25ナビでは自虐や謙遜が多くてバーターがとか言ってるけど「平野良は売れっ子なんです。毎年、年間10本くらい舞台やります。半数は主役なんです。色んな共演者から怪物や演劇妖怪って呼ばれるほどの実力です。一度芝居見ればわかる!」て叫びたい。営業妨害かもしれないが…。


先日、2.5次元ナビの2017年作品ランキング8位にさよならソルシエがランクイン。忖度という人もいるけど、まぁ1600票中だし、平野良ファンと「さよならソルシエ」ファン(熱狂的ファンが多い)が集中的に投票すれば8位くらいには入れると思う。2.5はそんな出てないから、分散しないし。何にせよ推しが少しだけ嬉しそうだったのでよかった。

日テレさんの冠番組を持つのはありがたい。LINEスタンプは出るし宣伝用の写真は毎回素敵だし。あとは番組が末永く続いて、DVDが出て未公開シーンを収録してくれるのを待つのみ。どうぞよろしくお願いしますm(__)m

殺意の衝動 DVD

好き嫌いが別れる作品ぽかったので、買うのをためらってましたが、普通に面白かった。もっと早く買えばよかった。ブログ書いておいて難ですが、自分の目で実際見ないとわからないものです。

過去に人の死に関わった人達が、密室に閉じ込められ、殺し合いを始める作品。誰が何のために…犯人は…。舞台なので、映画のバトル・ロワイアル独特の血がーとか内臓がーとかなく、苦手な私でも楽しめました(殺す描写はあります)。あとメインは殺し合いではなく心理戦なので、役者の演技バトルが面白く、出ている役者のファンそれぞれが、推しやっぱ演技上手いわぁ。と思える作品。一人でも下手だと全てをぶち壊すので、ずっとピリピリしていて、次はどうなるのか観る側もずっとドキドキ。 そして結末も私は好きです。もう一度見返したくなりました。

殺す理由が浅いという感想を見ました。確かに、えっ?って思うことも起こりますが、あくまで追い詰められてる前提だし、こういう系はこんなもんです。

宮下雄也くんは、演技上手すぎて怖いっす。今よりも痩せてて色気もあるのですが、目をひんむいて演技するし、リアルにヤバい人を演じてて怖い。

磯貝龍虎くんは、ずっと騒がしい役なのだけど、空気を掴んだり、変えたりするのがとても上手いので、騒がしいとは感じず、いるよねこんな人と思って見てました。

村井良大くんは、病んでる青年の役がお上手で、とっても可愛らしい。村井さんは緩急の付け方が上手いなぁと思いました。特に平野さんと一対一の対決は見ててわくわく。見物です。


平野さんは、刑事の役で同じく閉じ込められてます。刑事なので、一人この場を何とかしようと、まとめたり、なだめたり奮闘します。仕事ができる刑事、しかもエリート、萌えます。ワイシャツの腕まくりが、妙に色っぽい。ほんと終始素敵で、平野良を推しててよかったーと思う作品です。

また村井さんとの共演がみたいです。というかウエブマスターで事務所公演してほしい。事務所が思っている以上に、ウエブマさんの絡みに皆熱狂します。キャストサイズプラスの表紙の反響や、ボイトゲストで谷やんとの共演回が速攻で売り切れたのからみてもわかるはず。箱推しさせるチャンス。もったいないですよー!!

シラノ・ド・ベルジュラック 5/26

醜いが強くて詩のセンスに長けたシラノが、愛するロクサーヌと男前だが言葉を紡げないクリスチャン の恋の手助けをするお話し。

この舞台、戯曲でありながら見易いように現代語を入れたりと軽めの仕上がり。前半ホントにドラマくらい軽いので、私はもう少しお堅くてもよかったかなと…。でも見易い、面白いと絶賛の声が圧倒的です。後半は、感情が溢れ出ている場面が多く、ぐいぐい引き込まれました。

吉田鋼太郎さん演じるシラノ。エネルギーが身体から溢れ出ていて、そのエネルギーを浴びせるだけでなく段々こちらがそのエネルギーに取り込まれていく感じがしました。言葉を伝える力引き込む力が凄いです。

黒木瞳さん演じるロクサーヌ。ホントに輝いておりました。宝塚出身の成せる技なのか大女優だからかわかりませんが、そのへんの小わっぱには出せない輝き。間の取り方も絶妙で、こんな上手かったのかと感動。クリスチャンが恋に落ちても納得。

六角精児さん演じる、ド・ギッシュ伯爵。悪役なんですが、どうやっても憎めない。キャラクター作りが絶妙です。

白洲迅くん演じるクリスチャン。身体が大きいし男前なので舞台ばえする。後半の切ない思いを出す場面は流石でした。ドラマのときから思ってましたが、男前なのに悲壮感が似合う。


平野良演じるヴァルヴァーニ子爵。何かもうひたすら可愛いです。ずっとピョンピョンしてるイメージ。くるくる変わる表情がもう可愛い。
決闘場面では、シラノにあしらわれ一人ちょこまかしてますが、殺陣もさすがで、あー上手いし可愛いなぁとニコニコしてしまいました。

アホさは今回、とても愛くるしいアホとして仕上がっています。バカにされてるのに誉められてると勘違いしたりと頭はかなり弱いですが、自分なりに頑張ろうと一生懸命で、そんな子爵を周りも何だかんだ助けてくれる。

平野さんは稽古でなんパターンかアホの演技を見せて、演出家さんにもアホの役よくやるの?と聞かれるほど評判がよかった様子。推し、引き出しすごいでしょと勝手に得意気になりました。

見せ場もありましたが、なにせ脇役。主演は大ベテラン、日生劇場。いつもよりかなり芝居の降り幅を押さえていました。アンサンブルに至ってはオーラを消して溶け込んでおり、順応性が高いなぁと。村井さんが、平野くんは脇も出来ると言っていたのはこういう意味かと妙に納得しました。

ヴァルヴァーニの破壊力は凄かったですし、NHKでいつか放送されるらしいので、とてつもなく楽しみです。脇役はあまりやらないので、沢山の中から推しを見つけるのも楽しくずっと追ってました。でもやはり推しには真ん中で溢れんばかりのオーラと演技力を見せつけてほしい!推し主演のストレートがみたい!と強く思った舞台でした。

しゃばけ弐 dvd

とてもほっこりする作品です。妖怪がわちゃわちゃします。

前半は、平野良がまったく出てこないですが、藤原祐規さん演じる屏風覗きがひたすら可愛く、お雛さんの歌のうまさに驚愕していると、後半の松之助のターンに。植ちゃんの影武者は、舞台ではもう気になって仕方なかったですが、DVDでは特に気にならず。

平野良演じる松之助さんは、やさしく、自信がなく、根暗です。でも仕事が出来て、困っている人がいるとすかさず庇ってあげたりと、男らしい一面もあるので、応援しなくては!という気にすごいさせます。ビジュアル撮影では、プライドが滲みでてるとダメだしをもらったそうですが、舞台ではそんな感じは微塵もなく、猫背で気弱な松之助が出来上がっていました。

一人でひたすら歌います。時代ものだからか、歌い方も渋い。孤独、小さな幸せ、喜び、怒り、どん底、感動。全部ほぼ一人で歌って、表現します。曲が一緒だったり曲調もあまり変わらないですが、そこは平野良。その時々で感情が伝わってくるので、聞くのがとても楽しいです。
あれっ松之助って実際いるのかなと思うほど 、舞台上で生きていました。怒っていても根底には松之助の優しさが見えますし、若旦那のところへ行くのを決心するも不安で仕方が無い様子が見えたりと、やさしくウジウジしているけれど現況を打開しようとする勇気をもっている松之助。幸せになってと願わずにはいられません。最後は心底よかったと気持ちが暖かくなりました。

舞台見たときすごく印象に残ったのが齋藤健心くん演じる平太。笑いをとっていて、何より間が絶妙で、この子は伸びる!と思っていたら、まさかの平野良プロデュース。もちろん間は役者さんの実力が大きいと思いますが、フレーズだったり、やり方だったり、迷っていた健心くんに平野さんが最終稽古くらいからアドバイスして出来上がったものらしく、演出の才能もあるなぁ思いました。

次は兄弟の共演が見たい。でも松之助さんが爽やかになってたらやだなぁと思ってたら、原作では相変わらずウジウジしている様子。是非続きを!

※特典映像はやらかしてます。
※CDすごくおすすめ。聞いてるだけで舞台の場景が浮かぶし、毎日耳が幸せになります。

『源氏物語~夢浮橋~』DVD

光源氏の子息であるプレイボーイの匂宮と、内向的な薫、それを取り巻く姫様達のお話。3人芝居。匂宮と薫は、日程の前半と後半で役を入れ換えるので、1つの作品で2パターン楽しめる。毒吐きます。苦手な方はスルーして下さい。

A面は平野さん匂宮、辻ちゃん
この話の主人公はどちらかというと薫。平野さんの匂宮は、カッコよくて強引でキザ。叫びたくなるほど男前。あんなに匂宮迫られたら即陥落する。ただ、匂宮は本能のまま基本生きているので、焦りは多少見えるが、何も考えてないように感じる。薫を引き立たせるには、正解かもしれないが、何せ辻ちゃんの薫が薄い(あくまで個人の好み)。誠実で真面目ゆえに色々やらかしてしまう 。内にはただそれだけなので、私としては引かれる部分が薄い。なので平野さんの匂宮にももう少し厚みがほしかった。遠野さんは、緊張もあるのだろうけど演技が…。

B面は、平野さん薫、辻ちゃん匂宮
B面見たとき、見たかったのはこれー!と思った。平野さんの薫は、純心で陰湿でドロドロしてる。狂気じみた部分もあり、危うい感じが凄くて目を離せない。大丈夫だよ。落ち着いて。って何度か言ってあげたくなった。何より独特の間合い。一人で全体の空気を司る。
辻ちゃんの匂宮も素敵。薫への対抗心がちょいちょい見え、プレイボーイというよりは情熱で訴えて落とす感じ。フッとした陰もあり、捨てちゃいけない気がする。子犬みたい。
遠野さんの演技は、慣れてきたのか、すこし良くなった。

B面は大好きな仕上がりでした。でも圧倒的にA面の平野匂宮が人気。これにより、私は闇を抱える平野さんの演技が好きなんだと確信。ベクトルは違えど、カミサマも煤も薫も大好きです。