ソラオの世界 2010 DVD

人体実験のバイトをしていた主人公、施設に雷が落ちて、精神が夢の中に。その夢では自分は人気バンドマンだったり巨大ロボットと戦ったり、無人島に好きな人と漂流して何十年も過ごしたり。果たして主人公は元の世界に戻れるのか。

シャトナーさんの舞台は不思議だ。はじめ見ている時は違和感しかない。ザっ演劇といった感じで、観客の空想に任せる部分も多く、そして基本叫ぶ。
長いなぁなんて見ていると段々引き込まれて、後半は自分も夢の中にいる気がしたし、最後は手に汗握っていた。

主演は、大山真志くん。エネルギーが溢れダイナミック。なのに情けなさも身に纏う。シャトナーさんにピタリとハマる。バンドボーカルとして、歌も披露するが、もちろん上手い。

山本一慶さん。初見。上手いし、男前だし、声もいい。最近までブレイクしてなかったのが不思議。

平野良。スピードが早いし、世界観の難しいこの舞台、みんな意外と笑いを取れない。その中で平野良は出る度に、笑いを取る。面白いことをいうわけではない。タイミングが上手い。
何役もこなす中、目立たない役をやっていても入り込んでいる。皆、シャトナーさんにダメ出しを食らう中、一度もなかったらしい。この作品で、シャトナーさんお気に入りのきっかけを垣間見た。
あと終盤出てくる、ネズミの帽子に悶絶した。これだけでも見てほしい()

主演のソラオには、体力と輝きと歌の旨さ、悲哀色々必要。叫ぶ芝居方法であるから、その中で感情を表現し、観客を飽きさせないのは大変だと思う。まさしくんのソラオは素敵。バンドボーカルも羨ましかったし、ちょっとタイプは違うけれど平野さんのソラオも見てみたかったなぁと思いました。