2.5次元ナビ!リニューアル

 平野良司会の「2.5次元ナビ!」が2周年を期にしてリニューアル。新メンバーが3人増えると知らされる。ゲストは来るものの、ずっと一人ってよく考えるとすごい。1時間番組で、オープニングできっちりゲネプロ紹介して、30分くらいゲストとのトークまわして、本の紹介を熱く語り、エンディングで締める。毎回おもしろい。

 

 だから新メンバーが増えると聞いた時は、ショックを受けた。一人ではダメだったのかと。はじめはどう改変されるのか分からなかったので、それも不安だった。25ナビの一番の魅力は、ゲストとの一対一のトーク。舞台の宣伝より個人にスポットを当てる。トークが苦手でも平野さんがうまく話しを引き出してくれるので、性格や魅力がよく知れる。結果的に、舞台も楽しみになる。実際、出演が決まると喜んでくれるゲストのファンも多くなってきていた気がしていたのに、それも無くなるのかと色々考えて落ち込んだ。

 日テレは視聴習慣を大事にする。企画をしっかりして、テコ入れせずにしばらくじっと我慢。数字が上がればフォーマットを大きく変えない番組作りをするという記事を見た。確かにそんな番組を良く見る。CSは視聴率が表には出ないので数字はちっともわからない。数字が上がれば大きく変えない?低かったらどうなるの?CSとはいえ、視聴率が悪ければ打ち切られるだろうけど、大改正する場合もあるってことかい!?

 

 そしてリニューアル…心配は杞憂に終わった(o・д・)!!1対1のトークはそのままに、その他の部分は面白くなったw新メンバーたちは当番制で一人だけスタジオに来て、前半のゲネプロなどのレポと、エンディングのみに登場。ゲネプロ紹介は、前はあまりコメントもせずただ2~3個映像流していただけだったが、それを2つに固定。一つはスタジオに来ているナビ隊(レポーター陣のユニット名)がレポートに行き、もう一つもスタジオでナビ隊がきっちり説明。そして作品について平野さんとトークする。平野さんは作品の説明しなくていいし、ゲストトークと違ってボケでもいいので楽しそうだw演技論も聞ける。

 またナビ隊の人選がすばらしき。すごい人気というよりは、演技評価されている人達連れてきたなぁと思っていたが、松井勇歩くんは関西出身でツッコミも上手く、器用なしっかりもの。長江崚行くんは頭の回転が速く、愛くるしい。そしてここに宮城紘大くんを入れる絶妙さ。平野さんは演技できるアホな子が大好き。みんな色々な作品に呼ばれる達者な人選。自分の出ている稽古場リポートなどスタッフがやるより和やかに進む。平野さんのこともだけど、日テレの情報網はどうなってるのだ…

 あと小説紹介にいたっては不定期になってたし、2.5にはまったく関係ないし、さすがに無くなると思っていた。だがリニューアル後、本とサインチェキを付けるから、キーワードとアンケート書いて応募してねということで、前よりしっかりやるようにww出版社から評判がいいの?ファンが多いのか?何にしろ紹介がどんどんうまくなってる。流暢で早口、でも伝える力がすごいので引き込まれるし、熱量の込め方が絶妙で、そんなに言うなら読んでみようかなと思うのだ。

 総評すると、大きく変わることなく、最初と最後にレポーターを投入したことで、全体的にわちゃわちゃしてて、番組が明るくなった。既存ファンも新規ファンも取り込む手法。さすが日テレ様。疑ってすみません。

 

 そして日テレプラスで何よりありがたいのは、平野良特集と題し主演の2.5次元舞台を25ナビの前に流してくれるようになったこと。役者平野良を知ってもらい25ナビを観てもらう、25ナビ観てる人は作品も観てくれるという一石二鳥なのだろうけど、すばらしき考え。でもそれも演技とトークの実力も認めてもらったからこそのこと。予算もついたからこそ。TV放映ではじめて平野さんの演技観たという人もいて、ありがたい。

 それに文劇、モリミュとでかい2.5次元の主演も来て、25ナビゲストもそれ関連にしてくれて、そして2作品とも大ヒット高評価。モリミュにいたってはゲネプロと舞台裏リポートで2週連続特集。それなら契約しようかという人もいて、上手い。オファー自体も今までキラキラ2.5やっていなかったこと考えれば、25ナビやってたことが巡り巡ってるのかな。多くの人に観てもらえる2.5の凄さと、平野良はやっぱり天才だったと思わされた2作品だった。

 

 回を増すごとに司会が上手くなり、今や一対一のトークをあのレベルできる界隈の俳優はいない。そして演技のスキルも高く、出ている作品も多いからこその生まれる説得力、話しの広がり。あまりに待遇してくれるので終わるんじゃないかという恐怖さえあるが、ありがたさの極み番組。愛されている。でもDVDだけお願いします。