舞台「奇面組」2

すごく面白かった。想像以上だった。何度も見たいと思える作品。同じ回は一度もないと思うし、見てると次は何するんだろうとワクワクする!
原作知ってても、知らなくても楽しめるし、難しい話はなく何も考えず笑える。でもちゃんとお話の筋はあって、ほっこりもした。

奇面組は、見た目が完璧。見た目がよくても、コメディなので笑いが寒かったらお話にならないが 、この舞台絶対的な安心感のある役者ばかり出ているので、気楽にみていられる。

今、舞台役者は実力があれば場数をかなり踏める環境。そして舞台中に、箸休めとしてアドリブや笑いの部分を作る舞台がとても多い。そのためか、舞台上の笑いに関し達者な人が増えていて、それが長けている人は総じて、演技も上手い。

その中、圧倒的存在感を放つのが今回鈍ちゃん役の宮下雄也。宮下さんは鈍ちゃんにしては丸い。引っかかってる人も多かった。でも見た後「あれは鈍ちゃんだった。」と言う意見に皆変わる。独特な口調も見事にかわいらしく再現していた。安定感、爆発感、演技力、キャラ寄せ全てが凄かった。お話が進むごとに、何かしてくれるという期待感を背負って、それに答えていた。

鳥ちゃん、愛嬌のあるキャラクターであり刀剣乱舞ミュージカルシリーズの主役を張るほどの実力と人
気を持っている。なのに体の張り方が凄い。お尻を出し惜しむことなく、出す。そしてお尻がめっちゃ綺麗。笑いもしっかりとるし、下品なことしても、下品になりすぎない。

寺山くん。あの顔が崩れない。安定感!落ち着き感。動きのキレがすごい。噛んだとこもあったけど、自分でリカバリーして笑いに変える。あとカツラのアフロが大きくて、凄いフワフワ揺れるの。たまにじっと見てしまうw


ジョイマン高木さん、安定して滑る。でもそれもわかってるから面白い。他が演者が面白いので、存在が面白くて滑る人というのもバランスが取れていた。

もう中さん、今回驚いた。もう中さんそのままなんだけど、間が取れていて、セリフの度に笑いがおこる。言い方が可愛いし、面白い。だからかセリフが沢山あって、大事な存在だった。

なだぎさんは安定感抜群でどのキャラやっても顔がそっくりというハイスクール奇面組フェイスwさすがの一言。

そして平野良。もう零くんが自然になっている。もちろん口調も動きも、零くんと同じく変なのに、そこに自然にいる。今回は、鈍ちゃんとの対決なので、零くんが芝居を回すことが多かった。だからなのか、零くんなんだけど男前に見えてくる。
あとは見ることはほぼない、平野良の半裸(水着姿)が見れる。いつもマシュマロボディと言っているが、今回あとの公演のためかかなり鍛えていて、仕上がっている。それ見ただけで、もとは取れた気がしたw

コメディーということもあるが、どんなジャンルだろうが百戦錬磨の推し、あそこまで芝居で押されているのは初めて見た。宮下雄也の真骨頂が、鈍ちゃんだったと思う。ほんとに盟友なのだなと思った。


今回、似ている!とTwitterですごい話題になったのにチケット発売日すら、そのだいぶ後の発表だったり、公演直前にビジュアル公開だったり、運営のやる気が感じられなかった。もっと売れていい舞台。次はもう少しやる気をお願いしたい。

出演者も楽しそうにやっているので、こちらも楽しくなるこの舞台。女の子達も皆ピッタリで、零唯の絡みも可愛かったなぁ。夏の風物詩として、是非やってほしいです。