舞台「ウエアハウス -double-」

閉鎖された教会の地下にある“憩いの部屋”で活動する暗唱の会。各々が詩や小説、戯曲などを暗唱するサークルに参加しているヒガシヤマ(平野)は、ある日、一人でアレン・ギンズバーグの長編詩「吠える」をひたすら練習していた。そんな彼のもとに謎の男・ルイケ(小林)が現れ・・。

2人芝居。前半はひたすらに2人の何気ない日常会話。でも目が離せない。ルイケは距離感の詰め方が異質で、どこか危ない感じを漂わせている。そんなルイケにこちらは不信感や心のざわめきを感じながらも、さして警戒する様子もなく自分が好きなことをすごく楽しそうに話すヒガシヤマを見ていると、2人の恋でも始まるのかとさえ思った。
けれどヒガシヤマが暗唱を披露するとこから雰囲気がかわる。暗唱し始めるために息を整える段階から空気がピリッとし、静寂から息もつかせぬ圧巻の暗唱がはじまる。すべての空気が掌握され視線が心が捕らわれる。
ヒガシヤマの暗唱が終わると何か感じたのか、ルイケが自分のことを話しはじめる。それがどれもこれも聞いてると気が滅入るようなことばかり。もう聞きたくないという思いが頂点まで達したとこで、やっとヒガシヤマが帰ると言い出す。なぜだと責め立てるルイケ。無理に帰ろうとするヒガシヤマだが…

もう心のざわめきが止まらない作品。後半は特に心臓がギュっとなって怖くて早く終わって!と思うほど。舞台は四方が席に取り囲まれ、舞台上には四角い黒いイスがいくつかあるだけ。観客席との境目がないので、そのうち二人を覗き見ている感覚に陥り、物音を立てたらルイケに気付かれて襲われるとまで思う。
舞台が終わったら開放されるのかと思いきや、最後がすっきりしないこともあって、ざわめきはおさまらない。凄いものを見てしまった。あれはなんだったんだ。何を見せられたのだろう。意味を見いだそうと必死になる。でもわからない。それでも落ち着くと、もう一度あの感覚を体感したくなる!毎回変化があったようで、全てを目撃したい全通したいと強く思った舞台は始めてだった。

演出・脚本、鈴木勝秀。微妙に会話がずれている感じや、人の聞きたくないことを絶妙に突いてくるセリフ。恐怖、緊迫感の作り方。どうやったらあんな会話劇が書けるんだろう。そして音響が怖い。
今回、新作「るぽえ」と「ウエアハウス」の2作品同時上演だったこと、この舞台はスズカツさんが26年に渡り実験しており役者に委ねる舞台ということで、演出はほぼせずいつも一回通して終わりだったらしい。だからこそ演出に縛られず毎回その時の気持ちで日々変わっていけたのかもしれない。でも役者だけでこのクオリティを出せることもビックリだし、脚本がよほどよく出来てるんだなとも思った。前回は3人芝居だったらしいのだがどうやったのか気になりすぎる…。

ルイケ役、小林且弥。背が大きく色気があって怪しげな雰囲気。もうそれだけで普通の人ヒガシヤマは絶対にかなわない絶望感。目が怖いイっちゃっている。会話も噛み合っているようでどこかズレていて、ノイズがだんだん大きくなっていく。圧の出し方が上手い。初回はただ、ただ、何この人!!早く逃げたほうがいいよ!と本能が叫んでいたが、2回みると、どうしてほしかったのか(初回は恐怖でそれどころではない)何となくわかったり、悲しい人なのかなとか、やっている事は初見と変わらないはずなのに色々と考えさせられた。

ヒガシヤマ役、平野良。設定は36歳既婚子持ち。何だかふんわりしていて可愛い。普通にいる人にみえるけど、実際はこんな可愛い36歳はいない。理詰めで話してくる感じも堪らない。暗唱すると覚醒する。平野良の真骨頂。この暗唱聞くためだけでも毎日通いたいと思ったし、これを聞くためにDVDが出たら絶対買う。
ヒガシヤマは少し警戒心の弱い普通の人。でも印象がないわけじゃなくて、むしろ印象が強くて、普通の人上手すぎない!?と思うのは何なんだろ。普通とはなんぞや。だからかこの作品、日によって変わるのはルイケではなくヒガシヤマだった。
ヒガシヤマが普通の人であればあるほど、恐怖すればするほど、その恐怖に呼応してしまう。でもノイズについて嬉しそうに話したり暗唱を見るとやっぱりどこかおかしいのかなとも思う。そんなとこにルイケも感化されてしまったのだろうか。


すごい二人だった。この作品は苦手な人もいただろうし、私もホラー系は苦手なので見終わるまでは一回でいいと思ってた。だけど映画を見ているのとは違う、目の前で繰り広げられているからこそのリアルな緊張感。なにものにも代えがたい感覚。演劇の醍醐味を味わえた作品だった。衝撃が強すぎて、それこそ賞もらえるんじゃないかと考えていたくらい。平野良のルイケも見てみたい。でも平野良の狂気をあんなに浴びるのは怖い。


色々な演出家さんとやりたいって言ってたけど、色々な演出家さんで見れるのはありがたいし、見ていてとても面白い。
平野さんは毎年今年の漢字を発表している。一昨年は「繋」。昨年は「旺」。今年は「為」で、その幕開けがウエアハウス。毎年その通りになっているので何を為してくれるのか、とても楽しみです。

舞台「明治座の変~麒麟にの・る」#る変 #るひま

題材は本能寺の変平野良、安西慎太郎のW主演。天下人のみに見えるという麒麟が出てきたり、令和からタイムスリップしてくる竹中半兵衛がいたりと、とんでも話なのかと思いきやそこは取っ掛かりでしかなくて、兄弟の少し切ないでも見終わったあとは心が温かくなるそんなお話。

るひま×明治座の年末シリーズ。今回で9年目。年末るひまは特殊で、るひまに出ている常連役者が主演になれば、るひまのファンで集客できていた。でも近年は年末舞台が増え、集客も難しくなっていることに加え、主演のできる力量のある人を囲い込めなかったことで主演不足に。そこで白羽の矢がたったのが平野良。シリーズには6年前に一度出たきり。だが元々年末るひまは鍋派生であること、未だに伝説になっている「ちゅらくてほー」があったからかるひまファンにも歓迎された。

脚本、赤澤ムック。お話しがエモかった。23人それぞれに見せ場もあってバランスがよく、あてがきされた脚本。特に安西くんと平野さんの実力を見越した上での作りになっておりムックさんの二人への信頼も垣間見えた。
る変は兄弟のお話。名前を捨てた2人。自分が何者かわからなくなっても思いがすれ違っても、自分は兄であり弟であるという思いだけは捨てきれない。伏線もあって気付いたときの驚き。悲しい最後ではあるが、あーよかったなと不思議と余韻が残る。ファンタジーでどこかロマンチックで、とても素敵なお話でした。

演出、徳川家康役、日替わりルイスフロイス役、原田優一。演出のときは演者として出たくない派なのに、るひまに馬車馬のように働かされた原田さん。2部にも出てた。原田さんが演者の時は、割とねちっこい笑いなのでどんな風になるかと思ったら、驚くほど無駄のないスッキリとした演出!エチュードがないのも良き。笑いもあるが平野×加藤さん、谷戸さんが主軸にいたので安定感と面白さもあり、話にも絡んでいたのでちゃんと演劇の一部に。物語を考察する余地を残しながらも大事な部分以外をそぎ落とし、歌や殺陣など全てのバランスも絶妙。中だるみもなく、スッと頭に話しが入ってきた。番外編として演出を任されたのもすごく納得。そして演者としても、やっぱり歌がめちゃめちゃ上手いし見せ方も上手。笑いも達者でルイスフロイスで出てきたときはすごい笑った。


織田信長役、安西慎太郎。平野さんと人物の作り方が似ていると思った。少し癖があってインパクトある魅力的な織田信長。狂気の中に悲しみと哀愁が見えた。とてもこわい役でどんどん狂っていくのに、誰か僕を止めてと叫んでいるようにも思えて、可哀想だったし愛おしくさえ感じた。
そしてW座長の相性がとてつもなく良かった。9つ年齢が離れた芝居のベクトルが似ている天才同士の今だからのやり取りで、安西くんがどんどん打ち込み、平野さんが大きくしっかり受け止める。次はどんなやり取りが行われるのかワクワクして、いつまでも2人の芝居を見ていたいと思える初めての感覚に陥った。また共演してほしい。あと平野さんの慎ちゃん呼びがたまらんかった。

明智光秀役、平野良。他の人がやれば、特徴が多く印象強い織田信長に喰われてもおかしくない役。才能がかいまみえる瞬間は少しだけあるが、飄々としていてとにかく逃げ回るので、よくよく考えると全部お前のせいだと思えてイラッとしてくる。でも何故か嫌いになれない。愛嬌があって根底には深い優しさがあるのが伝わってくる。狂ってしまった弟を深い深い優しさで包み込む。そのうち観客をも優しさで包み込んでいき、自然と心を掴まれる。
普通の人の役を天下の織田信長と対等もしくはそれ以上にしてしまう凄さよ。またガチッと固めた安西信長に対し肩の力が抜けた演技で、お互いに魅力が増したのは勿論、長い公演時間でも胃もたれせず見ることができた。
そして歌!もう聞き入ってしまう。パンの歌も大好きだし、今回心情を歌って聞かせる歌唱が多くてとてもよかった。最後弟に対して歌うとこは何度みても涙ぐんでしまう。感情が流れ込んでくる。早くDVDを下さい!


きりん役、加藤啓。45歳とにかく可愛い。顔もいい。きりん!きりん!と言っていて子供のような言動も多い。ポンコツと言われ、安楽死させるとまで言われ、高所恐怖症をなおして空を飛ぼうとがんばっている。どんどん愛着湧いていなくなったときは悲しすぎた。アドリブもさすがで平野さんに頭のおかしい大人と言われた意味もわかる。平野さんとのコンビ好きすぎた。

飼育員田村さん役、中村龍介。神の使い。なんだろ綺麗な顔に加えて、この世のものでない感がすごかった。笑ってても笑ってない。感情がなく体温がない感じ。ずっとすげえなと思って見てた。

石田三成役、谷戸亮太。笑いも芝居も雰囲気も好き。言葉を発しなくとも首の傾き目線でお芝居できる。イケメンイケメンと言ってるとイケメンに見えてきたし、まともで有能で優しくて、誰と付き合いたいかと言われたら三成と付き合いたいとまで思った。

竹中半兵衛役、井阪郁巳。話題性で起用されただけでしょと穿った見方をしていたら普通によかった。間が上手い。一人だけ令和からタイムスリップした発明の天才。令和から来たので良い意味で溶け込まず異質な人として存在していて、良きスパイス。

お市役、凰稀かなめ。男役のイメージだったので、まず声の可愛さにびっくり。そして歌声、気品、威厳。色々なものを覚悟する姫として完璧。オーラが凄い。2部でドレスアップして登場するのをみるのが楽しみだった。

浅井長政役、大山真志。たっきーの代役をしてくれた。るひまシリーズ常連で座長経験もあり、歌も芝居も上手く、そしてたっきーと似ていたのはまわりを明るく照らす雰囲気。やさしさ溢れた繊細な真志の長政かっこよかった。あとわがままボディなのに2部で踊らせると機敏で引きつける魅力がすごい。

正親町天皇役、辻本祐樹。色香と気品と狂気と安定感が凄い。神の子として奔放に振る舞いながらも、まわりと同じように生きられない悲しみみたいなものも感じた。本編と関係ないけど、2部で「1月1日」歌う前に平野さんとワチャワチャしてた。平野さんは段取りわからず「どうやるの、言って、言って。」と甘えてるし、辻ちゃんは耳打ちしてるし、今回は普段も安西くんのお兄ちゃんやってるなと思ってたけど頼れる人がいて良かった(何目線…)。

おっちゃん役、粟根まこと。超越していた。空気を落ち着かせ、一瞬で自分のペース。独特のリズムで語り継ぐ。優しい歌声。2部も全力で参加してくれ、どこか可愛らしく愛される雰囲気を持った方だと思った。


そして2部、特にカウントダウンはお腹がよじれるほど笑った。日比谷方面で仕事出来なくなる覚悟で挑む演出家、目のいっちゃってるイエスと様子のおかしいブッタ、許可の無いMAXの音源でそのまま踊る人達、段取りできない吉法師、頭おかしい人ばっかり集まった48カーブ。タイムキーパーを放棄して面白い方向へ促す司会の三上さん。
とくに48カーブは、イケメンオーラでキラキラ踊って低音ボイスの松田岳くんが、啓さんや嶺くんによってどんどんおかしくなっていく様子が面白くて、これがるひまの醍醐味か!ってなったし、嶺くんは本編すごいイケメンの秀吉だったけど 、そのぶん2部で壊れててこれが噂の木ノ本嶺浩か!てなった。そしてみんな頭のネジが飛ぶなか、通常運転で一番ぶっ飛んでる推しに何故か安心(?)した。推しとカウントダウンできて、そのあと死ぬほど笑えるなんて幸せな時間でした。

必要なスキルはクレイジーさも含めて全てもっているのに、どうしてよんでくれないんだと思っていた年末るひま。第九弾でやっと座長として呼んでくれて、平野さんの魅力を一度にたくさん見れた気がしてとても楽しかった。るひまさんも平野さんの存在に急に気付いたか5ヶ月の間に3つもお仕事くれたし、明治座さんからもミュージカルのお仕事もらった。これからも、どうぞご贔屓にお願いします!!

ミュージカル「FACTORY GIRLS~私が描く物語~」♯ファクトリーガールズ

女性だからというだけで低賃金で長時間労働を強いられている工場で働く女性たちが、現状を打破するためそして女性の権利向上のため立ち上がるお話。
女性が声をあげる度に虐げられてきた歴史から、編集長になった元ファクトリーガールズのハリエットは男達の顔色をうかがいながら、記事や公演会を使いゆっくりと女性の立場を向上させようとしていた。対するサラは現在進行形で自分達が虐げられている今の状況をすぐに変えなければ命も危ないという危機感から、攻撃的な記事を書き、訴えを起こし早急に行動しようとする。対立していくサラとハリエット。2人は、女性達はどうなってしまうのか。

サラとハリエットの対立は、声をあげる方法の違いであって、あくまで敵は社会であるという構図を崩さないところがドロドロしてなくて見やすかった。物語も女性目線だけではなく、男の管理者達の考えも垣間見えたり、もっとひどい差別をうけている移民者の話があったり、今の社会にも繋がるようなお話が色々とあり身につまされた。
世界観や衣装は「朱と煤」のようにほとんどが白と黒の世界で構成されていた。理解はできる。工場のお話だし貧乏な設定だし…衣装は工夫が凝らしてあって素敵だったし。でも女性が多いしせっかくだから色味がなくともステージングとか照明の工夫でもう少し華やかだったらなぁ。

サラ役、柚希礼音。カリスマ性と圧倒的オーラを必要とするこの役はまさに当たり役。実際にいるファクトリーガールズは十数名だったが、私にはうしろに数千人見えた。歌も魅力的で声量があって迫力があり素敵だった。男性がほぼ出て来ないが柚希さんを見てれば満足するので問題ない。

ハリエット役、ソニン。演技がうまい。歌に感情を込めるのがうまい。清楚で大人しそうだが、できる女ハリエット。苦悩する姿に萌える。改革おこしがちなソニンさん。歌に情熱や怒りを目一杯込められるので、おこさせたくなる理由がわかる。

アビゲイル役、実咲凜音。素敵!!アビゲイルのファンになった人も多かったのでは。綺麗で凛としてて、人の心に寄り添い、時に励まし時に叱ってくれ、いざというときは守ってくれる。姉御。だから悲しみも倍増した。

マーシャ役、石田ニコル。もー可愛い!お人形さんみたいに可愛いのに歌はパワフルで迫力がある。役作りも上手くて、彼女の存在は大きかった。以前の悔しさからミュージカルは避けていて久しぶりのようだけど華がすごくあるし歌も素敵なのでどんどん出てほしい。また見たい。

ラーコム夫人/オールドルーシー役、剣幸。お綺麗だし歌うまいし、ウイットにとんだこと言っても何しても気品がある。光の膜をつねに纏っている。そして役柄的にも母性溢れるお方。こんな風に歳をとりたいけれど、たぶん生まれ変わっても無理。

グレイティーズ役、谷口ゆうな。とにかく歌声が素敵。泣きそうになった。みんなを包み込む暖かいオーラを持っていて空気がやわらかくなる。

ベンジャミン役、猪塚健太。キスシーンかっこよくてキュンとなった。でもベンジャミンはハリエットのこと考えてるようで、イヤきっと何も考えてないボンボン。色々な役ができるようなので再演があったらサイコ側面強めで演じてみてほしい。
平野さんのツイッターの師匠。稽古場で心閉ざしがちの平野さんも心を開く素敵なお方。ご本人は誠実さが滲み出ているし可愛らしい。きっと人たらし。

戸井勝海さんも原田優一さんもインパクトも上手さもさすが。男性陣はプリンシパルは4人いるが女性メインであまり出て来ない。でも重要な役どころなので演技力がある濃い人が集められた感じがした。男性陣が薄味だと全体が薄くなる。


シェイマス役、平野良。出て来た瞬間からイケボ。どんどんいい声になってませんか。シェイマスも出てきては決め台詞を言う。短いセンテンスでも説得力とできる男感をしっかりと印象付け、サラを導くのにふさわしい人物を作り出していた。でもシェイマスは最後尻込みしてしまう。そこで!?と思う一方で、ずっと移民の立場に立ってきたからこそ、移民のことを思うと何も言えなくなってしまったんだなぁと感じた。でも何かもっといっぱい出てもよかった気がした役だった。

作品も評価が高かった様子。でもやっぱり出番がな……うん…アミューズ主宰だけど、ソロはあったし、る変に出るきっかけ(逆かしれんが)になったのだろうし。あと色々な技術が求められる年末るひまにおいて演出の原田さんに多少なりとも実力を知ってもらえるのは良かった。そして、る変の主演になったからW主催の明治座がモリミュ見に来て、明治座主催のチェーザレでることになったのかもしれないし。全部想像だけど繋がってる感じのお仕事が続いている。


アミューズの宣伝力はすごかったけど、初演なのもあり女性だけなのもあり集客が弱くて、そんな中チラシや宣伝文句がいけなかったと言ってる方がいて、チラシはおしゃれな感じじゃなく、歌詞にある「戦え!最後に笑うのは私たちだ!」を表題に工場の中で柚希さん筆頭にしてうしろにガールズ達並べて煙立ち上らせたらよかったんじゃないかみたいな事をつぶやいていて、まさにそれ!ってなった。パワフルに歌えるかっこいい女性が多かったからもったいなかった。ビジュアル大事。女性だけのミュージカルは珍しいしお話も面白かったので、どうしたらよかったかなぁとあれこれ考えました。再演を願っております。

怪物、平野良

2.5次元ナビに来る俳優が平野良を褒めるのは聞かれたから気を使っているだけとお思いの方もいるでしょうが、ファンだけでなく、あらゆる方面から褒められるお方です。褒められすぎて自分が褒められても嬉しくないとまで言い放ち、その発言をまぁそうだろうなと誰もが納得した推しの凄さを力説したいと思います。

共演者や演出家に、怪物、演劇妖怪、怪優、演劇の鬼神と呼ばれている平野良。その理由もわかるほどに色々なエピソードがある。

・台詞覚え
 メサイアの番宣をした時、台詞をどうやって覚えるかという質問があった。みんな覚えるために、何かやりながらとか、物語を頭で作ってとか話す中、平野さんは「10代は1、2回読めば全部覚えられた。30歳前あたりから初めて台本を家で開いた。」との発言…!今でも数回読めば覚えられるのだろう。

・殺陣の覚え
 驚くべきは舞台インフェルノ。平野さんはその2時間ほどの舞台で、ほとんどの時間激しい殺陣をしているが、1週間くらいしか稽古期間がなく、2、3日で殺陣を覚え、そのあとすぐ通しだったという。えっ!この量を?と驚愕するレベル。普段は弱音を吐かず暑い寒いさえも言わないらしいが、さすがに弱音を吐いたと言っていた。それでも普通じゃない。本番はビシッと決まっていた。

・歌
 ずっと上手いが年々進化している。歌ではじめに注目を浴びたのが、最遊記歌劇伝。歌が上手いのはもちろんのこと、感情もめちゃめちゃ込められていてワンフレーズで泣きそうになるほど。
 だが、ソングライターズという作品で、中川晃教さんに出会うまで実質ミュージカルの仕事は断っていたそう。だがあっきーさんに感化され、ミュを本格的にやろうと決意、そこから半年もしないうちに最遊記であの歌唱。えっ化物ですか…。
成長の仕方がエグい。その後の朱と煤では難しい楽曲を何重奏になろうともぶれずに平然と歌う。他にも、さよならソルシエしゃばけ、役によって歌い方も全く違うし、言葉の伝え方、感情のこめかたが秀逸。特にモリミュを見て驚嘆。どんどん上手くなっている。

・ダンス
 難しそうな振りもサラッとこなす。そして独特の動き。溜め。キメ。引きつけられる。踊らせるとすごいキラキラする。アイドルなのか…?

・アドリブ
 テニミュのそうめんや、ママ僕、るフェア等、伝説となっているアドリブパートでの作り出すうまさは天下一品(ニコ動参照、タグ:やらかす平野)。奇面組でまた一段階進化。ゲストでも何でも笑いを取る。つっこみも上手く何でも笑いに変えてくれるので安心感と安定感が凄い。

・ビジュアル
 写真では日によって顔のコンディションが変わる不思議なお方だが、お芝居であれイベントであれ、人前に立つと圧倒的オーラを放つので、目の前で見ると格好いいもしくは可愛い以外の言葉が出てこなくなる。

トーク
 宣伝、記事、囲み取材、座談会。求められる機会も多い。インタビュー記事では、本をたくさん読んでいるからなのか、語彙や知識が豊富で紡ぐ言葉が美しくわかりやすく心に染みいる。宣伝動画をさせれば、司会業レポーター業を経て得た匠の技、早口で噛まず滑舌良くそして伝わる。囲み取材ではしっかりしたコメントの中にも必ず笑いを入れる。座談会では面白くなるように回し、周りを引き立てる。便利。

・演技
 所以の一番は、その演技力。ファンからだけでなく共演者から怪物と呼ばれる平野良。俳優の間でも「あいつは芝居がうめえ」と話題に上がり、共演してなくても名前を知る人は多い。
必要とあらば一瞬で視線も空気も自分のものとし、舞台を支配する。年齢、性別、オーラや色気も自由自在。演技は癖が強いと言われることもあるし、自分の色を消すこともしない。なのに確かにその人物がそのキャラクターが舞台上で生きている。
舞台ファンからは、いれば舞台自体がどうにかなることから、いれば安心俳優との異名も持つ。どうしたら良いものになるか面白くなるか、それを感じとる才能、嗅覚がずば抜けている。自分のアレンジを加え、でも舞台から浮かず強烈なインパクトを残す。
 癖の強い役をやらせれば右に出るものはいないが、評価が高いものにはまっすぐで気弱な役も多い。内に闇を抱えもがく姿は繊細で美しくひたすらに応援したくなる。


総括
 覚えが異様に早い上に、想像を超えるものを出し、何でも突出して出来る平野良。総合点が凄まじい。芝居はセンス。きっと凄い努力しているのだと思うが、努力でどうにかならないことも沢山ある。舞台をやるために生まれてきたような人だ。

舞台「アオアシ」

ピッチ全体を見渡せる俯瞰の能力に長けているが、他の能力はつたない主人公が、ユースの監督に見いだされ、高いレベルの中で努力し葛藤しながら成長し、同時にまわりにも影響を与えていく。
この漫画大好き!主人公の成長物語。はじめはくすぶっているんだけど、監督やチームメイトによって試合中に才能が開花する瞬間があってゾクッとする。あと説明がわかりやすいのでサッカーの戦術や選手が何を考えながらプレーしているか、知らなかった側面もたくさん知れて興味深い。即全巻購入。原作を知らなくても楽しめる舞台ですが 、面白いのでぜひ!

全キャストが発表されると、まさかの11巻までやるということが判明。不安!一つ一つ成長していくので、どこをどうすっ飛ばすんだ?飛ばしていいとこなんてない…。
でもいざ観てみると、気にならないくらい、話しがうまく削ぎ落とされている。脚本がすごい。確かに早足だが、大事なとこは入れ込み、あとは熱量で突っ走る!!歌ったり踊ったりはせず、その場での走り込む動作をステージングで魅せる。エアーでボールを蹴ったりシュートするのだけど、役者の身体能力も高く、音と目線も相まってボールが見える!選手たちの運動量がすさまじく、演じる熱も高くて、スポーツっていいなって思える作品。熱量を主眼に置いているので、スピード感が必要だったことを考えれば11巻までやるのも納得。

葦人役、杉江大志。キラキラの葦人!能力開花したときの目にゾクッとする。苦しんでる時は、一緒に苦しくなった。他に葦人をこのレベルでできる役者はいないと思うくらいはまり役だった。
大志くんも引き込む力に長けていて、感情が流れ込んでくる。そしてこの方のためにスポットライトがあると思うほどの光属性。でも光の中に闇も出せるから、すごく魅力的。もう少し闇感情にバリエーションがあればもっといいなぁと思う。主役が似合う!

谷佳樹。オーラがあるのか、大人数の中でも目がいってしまう。ホームもきれいで、谷やんは誠実さが滲み出るので、特にこの役にハマっていた。あとどうやっても可愛さ出ちゃう。でも急に感情が振り切れるときがあって、ちょっとビックリする。

大友役、柏木佑介。一番ぴったり。おちゃらけてるけど、コートの中では鋼の心を持っていて頼りになる男。舞台のビジュアルを見て、髪が緑だったことに気づく。柏木くんはコートの中の大友同様、安定感もあり、笑いも取り、選手の中で空気を支えていた。セレンクション組の3人(葦人、橘、大友)が、この実力派キャストだったからこそ、早足の中でも物語が安定したと思う。

阿久津役、橋本全一。ヒール役って難しいと思うし、できる若手早々いないと思う。迫力もあるし、ムカついたwうまかった!貴重。重宝されるお方。あと全体的に原作をカットしているシーンが多い中、ほぼ阿久津のシーンはあった気がするw

栗林役、田中稔彦。出てきた瞬間びっくりした。あの難しい雰囲気出せるなんて。あのなんとも言えない空気感、少ない出番の中で出してたんですよ。ほんと驚いた、すごい。

花役、星波。可愛くて、気が強くて、そのまま出てきた感じだった。星波さんのような女優さんも、ファンが沢山付いて、どんどん色んな作品に出て欲しい。可愛くて上手いヒロイン大事。


福田監督、平野良。パッと出てきて存在感示す難しい役所。ダルそうだけど、圧があるカリスマ。世界へ連れていってやる!のセリフはめちゃめちゃ鳥肌がたった。
独特のオーラを纏い、葦人の能力が開花する度にニヤリと笑う。最後選手が駆け回る騒音の中で、上から全体に語りかけるセリフを言うんだけど、声帯どうなってるんだってくらいの声量と重み。あとビジュアルが、渋みも可愛さもあり、ひたすらに素敵。ブロマイドもよかった!ひとついえば、望さんと演技が噛み合ってないように思った。なんかしっくりこない。もう少しお互い信頼感をみせてほしい。
 平野さんは監督だからか穏やかに過ごした様子が、公演中の共演者の写真の量から読み取れるwお気に入りの後輩もできたようで。日向野さんはブログからもファンのコメントからも、誠実でしっかり者の雰囲気が漂っているなと思っていたら、平野さんにハマったみたい。お気に入り後輩すばるくん一強時代も終わりを迎えるか。


16巻最後のゾクッとなり具合すごいので、是非そこまでやってほしい!みんな大友が好きになる。福田監督の出番も、Aの試合とBチームの底上げのため直々の指導の話しが中心なので増えるかなと思う。あと阿久津や冨樫に負のオーラ出しながらキレるとこ見たい。栗林もいっぱい出てくる。続編についてはまったく不明だけど、アミプロさんなのでやりそうな気がする。

出演が発表された時、スポーツもの特にサッカーは難しいので虚無舞台なんじゃないかという疑惑と、若者の中に混じるということで今出るべき舞台なのかという思いがファンから噴出したした。でもいざ蓋を開けてみれば評判も良く熱い舞台だった。もちろん選手中心なので、監督の出番に物足りなさは否めないし、平野さんのプラスになったかは謎だが、他に誰かできるかと言われても思い付かない。それに毎回良い舞台を見せてくれる推しはそれだけで凄い事だと思う。いれば安心俳優。これからもついていきます!という気分になった舞台だった。

2.5次元ナビ!リニューアル

 平野良司会の「2.5次元ナビ!」が2周年を期にしてリニューアル。新メンバーが3人増えると知らされる。ゲストは来るものの、ずっと一人ってよく考えるとすごい。1時間番組で、オープニングできっちりゲネプロ紹介して、30分くらいゲストとのトークまわして、本の紹介を熱く語り、エンディングで締める。毎回おもしろい。

 

 だから新メンバーが増えると聞いた時は、ショックを受けた。一人ではダメだったのかと。はじめはどう改変されるのか分からなかったので、それも不安だった。25ナビの一番の魅力は、ゲストとの一対一のトーク。舞台の宣伝より個人にスポットを当てる。トークが苦手でも平野さんがうまく話しを引き出してくれるので、性格や魅力がよく知れる。結果的に、舞台も楽しみになる。実際、出演が決まると喜んでくれるゲストのファンも多くなってきていた気がしていたのに、それも無くなるのかと色々考えて落ち込んだ。

 日テレは視聴習慣を大事にする。企画をしっかりして、テコ入れせずにしばらくじっと我慢。数字が上がればフォーマットを大きく変えない番組作りをするという記事を見た。確かにそんな番組を良く見る。CSは視聴率が表には出ないので数字はちっともわからない。数字が上がれば大きく変えない?低かったらどうなるの?CSとはいえ、視聴率が悪ければ打ち切られるだろうけど、大改正する場合もあるってことかい!?

 

 そしてリニューアル…心配は杞憂に終わった(o・д・)!!1対1のトークはそのままに、その他の部分は面白くなったw新メンバーたちは当番制で一人だけスタジオに来て、前半のゲネプロなどのレポと、エンディングのみに登場。ゲネプロ紹介は、前はあまりコメントもせずただ2~3個映像流していただけだったが、それを2つに固定。一つはスタジオに来ているナビ隊(レポーター陣のユニット名)がレポートに行き、もう一つもスタジオでナビ隊がきっちり説明。そして作品について平野さんとトークする。平野さんは作品の説明しなくていいし、ゲストトークと違ってボケでもいいので楽しそうだw演技論も聞ける。

 またナビ隊の人選がすばらしき。すごい人気というよりは、演技評価されている人達連れてきたなぁと思っていたが、松井勇歩くんは関西出身でツッコミも上手く、器用なしっかりもの。長江崚行くんは頭の回転が速く、愛くるしい。そしてここに宮城紘大くんを入れる絶妙さ。平野さんは演技できるアホな子が大好き。みんな色々な作品に呼ばれる達者な人選。自分の出ている稽古場リポートなどスタッフがやるより和やかに進む。平野さんのこともだけど、日テレの情報網はどうなってるのだ…

 あと小説紹介にいたっては不定期になってたし、2.5にはまったく関係ないし、さすがに無くなると思っていた。だがリニューアル後、本とサインチェキを付けるから、キーワードとアンケート書いて応募してねということで、前よりしっかりやるようにww出版社から評判がいいの?ファンが多いのか?何にしろ紹介がどんどんうまくなってる。流暢で早口、でも伝える力がすごいので引き込まれるし、熱量の込め方が絶妙で、そんなに言うなら読んでみようかなと思うのだ。

 総評すると、大きく変わることなく、最初と最後にレポーターを投入したことで、全体的にわちゃわちゃしてて、番組が明るくなった。既存ファンも新規ファンも取り込む手法。さすが日テレ様。疑ってすみません。

 

 そして日テレプラスで何よりありがたいのは、平野良特集と題し主演の2.5次元舞台を25ナビの前に流してくれるようになったこと。役者平野良を知ってもらい25ナビを観てもらう、25ナビ観てる人は作品も観てくれるという一石二鳥なのだろうけど、すばらしき考え。でもそれも演技とトークの実力も認めてもらったからこそのこと。予算もついたからこそ。TV放映ではじめて平野さんの演技観たという人もいて、ありがたい。

 それに文劇、モリミュとでかい2.5次元の主演も来て、25ナビゲストもそれ関連にしてくれて、そして2作品とも大ヒット高評価。モリミュにいたってはゲネプロと舞台裏リポートで2週連続特集。それなら契約しようかという人もいて、上手い。オファー自体も今までキラキラ2.5やっていなかったこと考えれば、25ナビやってたことが巡り巡ってるのかな。多くの人に観てもらえる2.5の凄さと、平野良はやっぱり天才だったと思わされた2作品だった。

 

 回を増すごとに司会が上手くなり、今や一対一のトークをあのレベルできる界隈の俳優はいない。そして演技のスキルも高く、出ている作品も多いからこその生まれる説得力、話しの広がり。あまりに待遇してくれるので終わるんじゃないかという恐怖さえあるが、ありがたさの極み番組。愛されている。でもDVDだけお願いします。 

ディズニー公式の平野良

  広報が苦手な平野良の所属事務所から、先日の夕方、YouTubeのリンクと「waku waku Trip!ウォルト・ディズニーアーカイブス展へGo!」とだけ書かれたものがツイートされた。

 ディズニー?はぁ?何かの企画か?と不信に思いながらリンク先の動画を視聴してみると、始まってすぐに平野さんが「ディズニー公式YouTube」と発言。こう…しき…?公式!?びっくりして配信元をクリックすると確かにディズニー公式。えっなんで?ディズニー好きとかも聞いたことないし…。公式チャンネルは最近始めたとかなのかな…いや2007年開設。チャンネル登録者数が少ないとか…登録者数121万人。わかった色んな人が同じようなことやってるんだ…えっ誰もやってない!?

 落ち着け、とりあえず見よう。ということで視聴開始。なるほどカナフルTV見てオファーしたんだなと初見は思った(tvkの番組「カナフルTV」で1年くらい前から不定期でレポーターに。上手いレポーター陣に囲まれ上達。しかも独特の表現やビビりな性分などを駆使して、とても癖の強いレポートをしている。tvk公式YouTube参照)。でも何度か見ていると、平野さんの面白さや魅力をあますことなくいれていることに気づく…これはカナフルだけではなくて、他のトーク番組のおももくや2.5次元ナビ!も見ていないとできない。おももくでは顔出ししないディレクターと話しながら進めるのも一つの魅力であるし、2.5次元ナビ!では卑屈なところやスタッフを不信がるところが面白かったりする。そんな色々な魅力がつまっている。

 !!?ディズニー公式が平野良を研究している…?というか他ではやってないのに、クイズやらしたら可愛いってなぜ気付いた。研究というかもはやファン…。ディレクターの人が平野さん好きなのが伝わってくる。どこのスタッフにも愛される。

   

 再生回数を稼げる芸能人や若手俳優、アイドルが腐るほどいるなか、平野良の起用。おそらく天下のディズニーは、その界隈だけに向けるのではなく、誰が観てもいいように、しっかりとレポートできて、見た目が良くて、面白い人を探していて…と考えてもやっぱり不思議ww育三郎さんじゃなくてもいいのかの意見に納得すぎて笑ったw

 でもそこらの芸能人よりは、上手いし面白いと思う。加えて顔もいいし滑舌もいいし声もいいし頭もいい。見つけてくれたことに感謝です。

 

 ディズニー公式チャンネルでは映画宣伝やアニメの動画が中心で、他の試みは始めたばかりの様子。だが、登録者数121万人は桁違い。たくさんの人の目にとまる機会が増えたのも事実。平野さんが最後に「それではまた!」と言っていた。平野良をすごく研究したみたいなので一回では終わらないと思うし、人気YouTuberにしたい感じも編集から少し感じたw 色々な仕事が繋がりに繋がったこのお仕事。この先このお仕事も色々なものに繋がりますように。演劇の鬼神、平野良をよろしくお願いします。

 

最後に今回の動画の宣伝。

観てる間、ずっと突っ込みを入れたくなる動画。あざとい、イケボ、誇張すな、なぜオネエに、はしゃぐな可愛い等心の声が止まらない。性癖にはまらない人が観ても、癖が強くて単純に面白いので、ディズニー公式の平野良を是非一度ご視聴下さい。

https://youtu.be/DEbQHmd15bo